平成30年1月13日、雨田信幸氏(きょうされん大阪支部事務局長)を講師にお招きして、「津久井やまゆり園」で起きた事件を振り返り、福祉職員である私たちが大切にしていかなければならないことは何かを考える機会にしようと企画しました。
講演では、雨田氏より事件の概要や事件が私たちに投げかけた問題、事件の背景にある優生思想などについてお話いただきました。今回の事件も優生思想に基づいたナチスドイツのT4作戦も日本のハンセン病問題も、「なんてひどいことをしたんだ」と思うことはたやすいことです。そこから歩を進めて「なぜ今回の事件は起きてしまったのか?」「自分だったら?」を突き詰めて考えていくことが出発点だと教えていただきました。お金を生み出すか生み出さないかで人の価値が決まってしまうという風潮は現在強まってきていると感じます。私たちが目指すのは、“どんな障害があっても安心して生まれ、そして生きていける社会”であることを再認識できた機会となりました。
蒜山慶光園管理者:渋谷裕美